山根塾奮闘記
小学生から社会人までを相手に日々奮闘する山根塾鬼塾長の苦悩。

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生きるということ

 な~んだか、久々にココに書いてみたい気分になった。理由は単純・・・秋だから。個人塾の夏は悲惨だ(笑)。朝9時に教室へ入ると、昼飯の1時間を除いて休憩時間がない。夜の10時半までぶっ続けで授業をする。よって、「もの思いを楽しむ」余裕が・・・ない。まっ、これがワタクシの「今を生きる」ということ。それはそれで、忙しさを楽しめる(自己満足が大部分を占めるのだけど)。家内なんてこういう「忙しさ」には手厳しい。「世の中にはアンタより忙しい人は5万といます~」・・・だって。確かにそうだなっ・・・で、で、でも、そこまで言わなくたって・・・ね~。


 何はともあれ、秋!過ぎてみるとあの殺人的忙しさが懐かしくさえ思える。また来年経験しても悪くない、いや、アレがないと寂しい。夏あってこその今だ。だから気分が乗れる・・・「もの思い」のスイッチが入る。


 さ~て、「生きる」ってスゴイこと。いきなりですが、ほんとそう思うな~。


 前回の記事に釣りじいさまよりコメントいただいてた。テーマは「老後を生きる」(笑)。1年365日毎日が休日になっても「生きる意義」を模索しなければならないから、やはり「生きる」って、スゴイこと。大変なこと。


 「生きる」って「こだわり」だよな~。長年生きてくると、こだわりとか欲とかそういったものが一つずつ消えていき、それが最後にはすべて無くなって、そうなったら人間は「死」を迎えることになるのだろう。「もういい。こだわるのはもういい。」・・・これが「死ぬ」ってこと。が、通常は病気とか事故とかで、こだわりを持ちつつ「無念の死」を選ばざるをえないのが、悲しいかな、たいていの人の運命だ。だから、年をとっても何かにこだわって生きている生き様に接すると、「あ~、この人はほんとうに幸せな人なんだな~」・・・勉強させられる。


 今ワタクシが接している高校生たち。ちょっと心配。他人のことだからどうでもいいのだけれど、毎日接しているからいやでも行く末が案じられてしまう。何かに「こだわって」ないから表情が・・・ない(笑)。フリーターを進路に選ぶことが、一種の流行みたいだし。自分の方向性について考えることを否定している感じ。すでにあらゆる「こだわり」を捨てている・・・ならば「死」か?んなこた~ないだろ!?もっと生きなければいけない年齢だから、・・・やはり心配。


 先日なにかの勢いで、授業中ワタクシの祖母の話になった。


 現在94歳。一人暮らし。1年365日休日ではあるが、耳が遠く、目もかなり衰えている。足腰はかろうじて歩ける程度、ずっこけただけで骨折してしまうほどすでに骨はもろい。人間としての機能はもう末期状態(笑)。近所のガキからは、「おばあさん何歳?」・・・「もう94よ~♪」・・・「ヒェ~!よう生きとるね~」なんて言われてしまうくらい、見た目はよぼよぼのしわくちゃばあさんだ。4~5年前には大腸にガンが見つかり、本人は「もうこのガンを持ってあの世に逝きたい」と言っていたのだが、進行が極めて遅く、手術の結果、な~んと、復活してしまった(笑)。こんなワタクシの祖母。彼女のこだわりはささやかなものだが、笑えるし、すばらしい。


 どんなによぼよぼでも「一人暮らし」を望む。住み慣れた環境を変えたくないらしい。男は織田裕二が好き。理由は亡くなった夫に似ているから。毎日新聞で「一つだけ」知識を得ることが何よりの楽しみ。寝る前には「缶ビール1缶」・・・これがたまらないそうだ。我々が遊びに行くと、一人で冗談飛ばして一人で顔をしわくちゃにして大笑いする。子供は引いている(笑)・・・が、ワタクシは個人的にその光景が面白くて・・・笑う。慣れると結構オモシロイ。


 笑いにこだわる、環境にこだわる、酒にこだわる、男にこだわる・・・女をまだ捨ててない(爆)、そして、なにより勉強にこだわる。ここがスゴイとこ。もう人生も終了近く?になって、それでもまだ勉強だ。傍らにはいつも「新聞と虫眼鏡」が置いてある。なにもせずぼんやりのんびり過ごしたっていいのに、そうはいかないのが「生きる」ってこと。


 「新聞を眺めて、一日たった一つだけ、一つだけ新しい知識を勉強するのが、ばあちゃんの一番の楽しみなのよ~♪」


 何のためとか、何に役立つとか、そういう問題ではなく、やはりこれは「生きている証し」・・・もっと言えば「本能」。その行為自体が目的なのだな~。90を超えてなお、「生きるということ」を模索する。いつもこの人には「勉強」させられてしまう。


 教室はし~んと静まり返り、半数以上の生徒がニコニコしながら聞いてくれていた。なかなか捨てた者ではない・・・かな?脈はある。まだまだ死んでないようだ。


 こうすれば損とか得とかではなく、こうすれば悪い結果になりそうだから、でもなく、深い理由はいらない。とにかく「こだわって」みてくれよ~、若者たち!!結果はおのずとついてくる。






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